Surrounded By Football -サッカーライターが考える-

自分は、サッカーを中心にスポーツ全般を扱う場所に軸足を置きつつ、書くこと以外にもさまざまな仕事をしています。スポーツに囲まれて毎日を送る事ができて幸せです。ここでは、サッカーのことも書きますが、それ以外の話題も。アウトプットの場として用意したものです。シェアして頂けましたら喜びますので、よろしくお願いします。

"日本ってこんな国!?"の動画を久しぶりに見た

だいぶ前に何人かの友人がFBにある動画をシェアしていて、ふとそれを思い出した。それを見てたのだが、どうもネタになりそうだ。という訳で今日はこれについて。まず、以下に貼ります。

 


日本ってこんな国!? - YouTube

 

"この動画自体が現代の日本を物語っているので、僕ら日本人は生活や考えを改めるべきだ"なんてことは毛頭思っていなくて、この動画に対する個々のリアクションが印象的で、思うところがあったのでこのブログを書いてみたということ。

 

ここに過剰な批判的コメントを述べている人達に愛国心が満載なのかどうかはわからないが、いくらんでもジョークが通用しなすぎていて恐ろしくすら感じる。寛容性や柔軟性がなさすぎるのではないだろうか、と。全員が全員、そういう印象を持った訳ではないとは思うし、実際にそうなのだが、批判的な意見はどうも目立ってしまう。結局はこれを見て、皮肉めいた面白い動画だなと思いつつ、自分達の生活しているこの国やそれをとりまく環境、更にはそこで過ごす自身の生活について考え直せるようになればそれでいいと思うし、この動画の意図もそこなのではないかと思う。

 

これが地上波のテレビなり大手メディアの発するものだとしたらそれはそれで問題になるのかもしれないが、個人(or小さなグループ)が自由に投稿出来るサイトに発したものだし、ある種リアクションを楽しんでの投稿かもしれない。もしそうであったのならば、多くの賛否両方のコメントがアップされてる時点で製作者の思惑通りなのだが。

出てくるデータに対してつっこみたい気持ちもわかる。スクランブル交差点に1度に多くて3000人とかどうやって測ったんだと思うし、言ってしまえば残飯やメガネの統計もしかり。(こんなことばかり言うと何にでも"ソース"がなければ納得しない嫌なやつみたいに思われるかもしれないが) 

 

web上のコンテンツにたいするコメントに言及した記事でいうと

App Storeのレビューに、日本のモンスター消費者の片鱗を見る

なんて記事がちょっと前に話題になった。これは結構バズったのでおすすめ。

 

便利でいろいろな情報が入る世の中だ。ただ、それらに追いついていこうと意識を傾けすぎて、冷静な判断が出来なくなっている人が増えているような、そんな感じがある。とにかく情報量が多すぎて、脳の思考部分(そんな部分があるかはよく知らないが)が窮屈になってしまっていて、ゆとりがない。それゆえ冷静に物事を見れなくなっている人も多いのではないのではないか。上の動画に対する、直感的に書かれた批判的意見を眺めていると、そんな感覚も生まれる。もちろんこういうマイナス面が全員に当てはまるわけではないけど、昔に比べて様々な思考をもつ人がネット上で可視化されるようになったことで、辛辣なコメントや批判的な意見などの尖ったものが目立つようになってきたのは事実ではないだろうか。

 

様々なコンテンツがネット上に溢れ、それに対して多くの人が簡単に意見を出来るようになり、多くの人に見られるようになる。ネガティブな意見は目立ち、見る人の気分を悪くさせる。そこで冷静に"こういう意見もあるんだな"とコンテンツに触れる人全員が俯瞰して見ることが出来ればいいのだけど、いかんせんそうはいかない。ネット社会におけるそういった余裕あるスタンスを見せることを、これまでの教育で受けてきた人はおそらく今の20代より上にはいないだろうし。情報が氾濫しまくるこの社会での振る舞い方(ネットリテラシーというのか?)というのも、一つ、多くの人が学んでいかなければいけないのではないだろうか。ただ、ぶっちゃけた話"どういうスタンスが正解なのか"というのも明確ではないと思っている。言いたいことを羅列し過ぎてうまく収束できた感触はないが、"情報化社会って何かと便利だけど、何か生きづらいよね" つまりそういうことが言いたかっただけ。これについてはまた詳しく書こうと思う。

 

では、今日はこんなところです。