もっと良い世界になってほしいと漠然と考えているから、ブログを書いている
人の命を引き換えに行われるワールドカップに価値はない - Surrounded By Football -サッカーライターが考える-
先日に書いたこの記事は今まで書いたものの中でも一番多くの人に見ていただくことが出来ました。はてブがこんなに付くと思ってなかったので、正直驚いている。
で、おそらく前回記事を見て何らかの感想を持った人は2パターンに分けられるのでは、と書いた直後に感じたのである。
それは、
①「知らなかった…もっと多くの人がこういう事実を深く考えなければいけない」
というのと
②「そんなこと今に始まったことではないし、それを言い始めたら色んなサービスやモノを使うことはできなくなるんじゃない?」
というもの。
全員が全員に当てはまるわけではないと思うが、ブックマークのコメントやFBによる知人の反応を見る限り、だいたいこの2つに分かれていた。個人的にはこのページに訪れた人が読後に①の感覚を持ってくれることを願って書いたので、素直にそう感じてくれた人が存在したことは嬉しかった。じゃあ、②に属する人に対してはどうなんだということになるが、全くもって嫌悪感は感じていない。むしろ嬉しい。
(というか、どんなコメントであろうともどんな理由でもあろうともコメントつけてくれたりはてブされたら、それは"読まれている"証明にもなるので嬉しいもの。この場を借りて、みなさんありがとうございます)
で、、②のようなコメントをくれた人はおそらく情報感度が高い人で、世界だけでなく日本の労働環境問題(最近話題のブラック企業とか)に、その強弱は問わずとも関心を持っている部類に属してるのだと察する。たぶんtwitterとかも積極的に使っていて、それなりに情報拡散の力も強いのではないだろうか。そういう人たちがこの記事のリンクをツイートしたりはてブをつけてくれることが、①の感想を持つ人、つまりこのワールドカップ開催の裏側とも言えるカタールの労働環境問題について知らない人に認知させる役割を自分の代わりに担ってくれていることになる。だから、感謝というわけです。
はてな界隈はけっこう博識というか、好奇心が強めで情報通な人が多いと思ってるので、正直このエントリで「今更なに言ってんの」と言われるのに若干ビビっていた(マジです)。だけど、例えば海外で移民が劣悪な環境下で労働を強いられてる事実は知ってるけど、それが自分の身近にある娯楽や普段何気無く使っている製品と密接に関わってるという事実まで知ってる人は、前者に比べて決して多くはないと思う。そういう人が前回提示したような社会問題について深く考えて、何らかのアクションを起こすきっかけになれればと、強く願った上での投稿だった。少なからず貢献できたのではないかと思う。
8割の人が認知している事実を記して馬鹿にされたり批判されても、残りの2割に届く可能性後あると考えれば、こういう発信をする意義はあるのかなと。前回の記事でも言ったように、スポーツなんて存在しなくても生きていける。言ってしまえば娯楽であるのだから。ただ、人生を有意義なものにするために娯楽は必要だ。
だけど、世界の90%の人が楽しむために10%の人が苦しんでる事実が仮にあったとして、その10%を無視するような娯楽は存在してはいけないと個人的に強く思う。 例えば10%の人の存在を知らないままサッカーという娯楽を100%に楽しんでるAさんに10%の人の存在を認知させたとしたら、その人は100%でサッカーを楽しむことはできなくなるのではないだろうか。そこでAさんは"サッカーを100%、何も考えず純粋に楽しむために、苦しんでいる10%の人を救いたい。救いたいとは言わないまでも、自分ができる限りのことをしたい"と思うかもしれない。そんなAさんを増やすために、先日のような記事を書いたわけだ(100とか10とかかたくさん出てきてわかりにくくなってゴメンナサイ)。ちなみに僕はけっこうマイノリティを尊重する人なので、Aさん的な人間だ。
僕はサッカー関係の仕事をしているが、そのサッカーに関わる人の100%が笑顔になれる世界を作り上げたい。ただ、自分一人の力じゃそんなことできないのは自明の理。なので、多くのサッカーファンで、誰も批判することのできない世界最強の娯楽を作り上げませんか?ということです。これからも僕はそのために色々と発信をしていきます。
さて明日と明後日は取材まみれです。湘南のJ1残留がかかっています。風邪気味ですが頑張ります。
では、今日はこんなところです。